空と海の彼方

機能不全家族のなかで育ち、アスペルガー症候群と診断が下りたみかんの日々を綴っています。ひっそりと暮らしたい。

ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち 吹き替え版 感想

普段、映画を見るときには洋画は字幕で見るみかんですが、痛恨のうっかりミスで吹き替え版を見ることとなってしまったので、吹き替え版の感想を書いていきます。
 (ちょこちょこうろ覚えなところがありますので、大体こんな話だったと思いながら書いています。)
 原作はランサム・リグズ作の『ハヤブサが守る家』という小説です。

今作は監督がティム・バートンと聞き、見に行くことを決めました。

 

あらすじ
 主人公の少年ジェイクが周囲といまひとつ馴染めない状態でいる描写からスタートします。
 奇妙なお話をする祖父の死から状況が変わっていきます。祖父の死に立ち会ったジェイクは、真っ黒な怪物を目にします。
(この怪物のデザインが『亜人』に出てきそうだと思いました。)
 彼は誕生日パーティで祖父が残したものを受け取ります。
 祖父の残したものを見て、彼はウェールズへと行くことを決心し、ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたちが暮らす家へと向かいます。

感想

 オープニングの映像がティム・バートンらしいちょっと怖い演出と不思議な感じがあるものでした。物語に没入するにはふさわしい始まり方でした。

『奇妙なこどもたち』はそれぞれ特殊な能力(ex 怪力、植物の成長を早める、物に命を吹き込むことができるなど)を持っており、『X-MEN』に出てくるミュータントのようだと感じました。

 ミステリアスな雰囲気をまとうミス・ペレグリンと『奇妙なこどもたち』は、同じ一日を繰り返す『ループ』のなかで生活をしていて、彼らの特殊な能力の一端を披露していきます。

 中盤で特殊な能力を持つ人たちの中でも、派閥があり、永遠の命を得るために化け物と人間の姿とを行ったり来たりしている者たちが登場します。

 序盤に出てきた怪物の正体は彼らのうちのリーダーのポジションにいる人物でした。彼らが化け物の姿から人間に戻る条件は、特殊な能力を持っている人たちの目玉を食べることでした。

 説明を聞くジェイクは戸惑い自分には特殊な能力はないと言いますが、ミス・ペレグリンの家に入ることができる人は特殊な能力を持った人だと告げられます。

 彼の祖父の能力は、化け物の姿を見ることができるというもので、序盤に出た化け物も彼にしか見えないということがここで分かります。

 

 映画版だからか一人ひとりになかなか尺が割けなかった印象です。『私をはなさないで』のときと同じく、原作を読まずにいきなり映画館に行ってしまったので原作だともっと一人一人に尺が割かれているのかなという印象でした。タイトルにミス・ペレグリンとありますが、彼女よりもジェイクと奇妙なこどもたちが目立っていたので、役者さん目当てでもし見る人がいたなら、そこのところは注意かなと感じました。

 お気に入りのシーンは、ミス・ペレグリン救出のために、化け物に立ち向かうシーンです。おどろおどろしい化け物に立ち向かうシーンでも、どこかコミカルさがあったことが好きなシーンになった理由です。
 
 演出のおかげで怖い場面が少しユーモラスな感じ(ex.目玉を食べるシーンの目玉が玩具のようだったなど)になり、全体的に怖さがマイルドになり、見やすくなっていました。

 続きがありそうな終わり方をしたので、続編に期待しています。