空と海の彼方

機能不全家族のなかで育ち、アスペルガー症候群と診断が下りたみかんの日々を綴っています。ひっそりと暮らしたい。

葉牡丹が嫌いだった話

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ある日、綺麗な葉牡丹を見るものの、嫌悪感を抱くという出来事がありました。
そのときは、嫌悪感を抱いた理由は思い出せませんでした。

私が見かけた葉牡丹自体はとてもきれいなものだったので、嫌な気持ちを抱くのかを「何故」と繰り返すことによって掘り下げていきました。

よくよく思い出してみると、葉牡丹にまつわる私の嫌な思い出は小学校高学年の頃にありました。

当時、私が通っていた小学校では、葉牡丹を育てて、地域のお年寄りに渡しに行くという行事がありました。
お年寄りに葉牡丹を渡しに行く際は、学校側が定めた縦割りのメンバー(大体は住んでいる町ごと)で回るように指示されていました。

集団行動が苦手な私にとって、この行事はただひたすら苦痛を与えるものでした。葉牡丹を渡すために一軒一軒家を回っていく必要があったのですが、学校側によって分けられたグループは人数が多かったので、時間がかかり、「何故もっと細かくグループをわけないのだろうか」と効率的でないやり方にうんざりしていたことを覚えています。

私の住んでいた場所は、行動を共にさせられたメンバーが住んでいる場所から若干、離れていたので、最後に私が葉ボタンを配る番になると、私を良く思っていない同学年のメンバーが「みかんが葉牡丹を配りにいく場所は遠いから、ひとりで行け」といった内容のことを言いだしたのでした。

当時の私は意地を張り、「別についてくる必要なんかないから、ひとりの方が楽だ」と言い返し、一人で葉牡丹を届けに行ったのでした。
途中で半泣きになりかけたりと、今でも思い出したくない出来事です。

日常生活を過ごしていて、ふと不快感を覚えた時に何故自分がそう感じたのか思い出せないときは要注意です。

もしかしたら昔の嫌な体験を忘れようとしたとした結果かもしれないからです。

嫌な体験への対処として、忘れることが良くない理由は、怒りや悲しさを自分の中に押し込んでしまうことで、後々うつ病や体調不良につながるからです。

 
ただ怒りを爆発させれば良いというわけでもなく、スポーツ、芸術活動に打ち込むなど行動のエネルギーに変えることや、あまりにも不当な扱いだった場合は気持ちが落ち着いた後に話し合いの場を設けるなどの対応で補うことで解決を図ることが必要かもしれません。

 私の場合は、無理に忘れようとしたものの、完全に忘れることができず、嫌な出来事と葉牡丹が結びついてしまい、何故嫌な感情を抱くのか思い出すことが難しい状態になってしまいました。

 
 嫌な気持ちを抱くに至った原因を思い出すことがあれば、傷を癒す(ex.信頼できる相手に話すなど)ことが必要になってきます。

 恐らく今の私の不調とも関わりがあると考えているので、自分の中にある無理やり忘れようとした幼少期の怒りや悲しさをどう癒していくのかこれからの課題になっています。